悩める阿呆を救う一言一句

「旅」に対して変質的幻想を抱いている全ての人たちへ

「ASIAN JAPANESE」より抜粋 たった一人で外国にいるということ、そして当然ここにいるということは、 日常ではないということ、そして先が見えていない、どこまでも途中であるということ ―――P9 「途中」であるということ。それは決して旅は万能ではありま…

ダンス・ダンス・ダンス

「君は何もわかってないな。 仕事の始末なんていつまでたってもつきゃしないんだよ。 全部放り出すしかないんだよ。 そしてそんなことしたら僕はまず間違いなくこの世界を永久追放される。 永久に、だよ。」 ――― 『ダンス・ダンス・ダンス(下)』P336 …

世界文学のスーパースター夏目漱石

シェイクスピアがイギリス人かどうかは関係ないのと同じように 漱石が日本人かどうかは関係ない。 そのアイデア、登場人物の性格描写、人間心理への鋭い洞察、小説に渦巻く様々な感情の波、 近代社会に生きることの意味に対する分析、一流の言葉づかい、 悲…

こころ

ひとに愛想を尽かした私は、自分にも愛想を尽かして動けなくなったのです。 ―――『こころ』夏目漱石 根源的な部分において、人間に自ら死を選ばせるものがあるとしたら、 それは一体何だろうか? お金や、生活といったものは、実は表層的なものでしかない。 “…

夢をかなえるゾウ

「期待してるかぎり、現実を変える力は持てへんのやで」 ――― 『夢をかなえるゾウ』 P249 170万部突破! テレビドラマ化決定! 映画化決定! 舞台化決定! 派手な言葉が、帯を賑わしている。 正直、ベストセラーを読むときは気が引ける。 これだけ売れ…

ただマイヨ・ジョーヌのためでなく

「ランス・アームストロング」 生存確率の極めて低い癌を乗り越え、前人未到のツール・ド・フランス7連覇を成し遂げた 偉大なる自転車乗り。これは彼の書いた初めての自著である。 いまだかつて、これほど人生の示唆に富んだ本を読んだことがあっただろうか…

でいごの花の下に

「もし、編集長が好きになった女性が殺人の前科を持っていたらどうします。 すぐに別れますか、それともそんなことは関係ないといってそのままつきあいますか?」 「そうだな。もし俺が十代の若者ならそのままつきあうし、 四十代の壮年だったら別れるだろう…

空に吼えろ 風にうろたえるな 火よりも熱く 水に飲みこまれず 土をしっかり踏み締めて ――― 『空』長渕剛 よく聴いてみたら、こんなにいい詞だったんだ。 また一つ、長渕に救われた。

風が強く吹いている

物理的に同じ道を走っても、たどりつく場所はそれぞれ違う。 どこかにある自分のためのゴール地点を、探して走る。 考え、迷い、まちがえてはやり直す。 もしも答えが、到達するところがひとつだったなら。 長距離に、これほどまで魅惑されはしなかっただろ…

インドで考えたこと

人々が、この世の中について、人間について、 あるいは日本、または近代日本文化のあり方などについて、 新しい着想や発想を持つためには、 ときどきおのおのの生活の枠をはずして、その生活の枠の中から出来るだけ遠く出て、 いわば考えてみたところで仕方…

本は10冊同時に読め!

狭い家のどこに収納スペースをつくろうかと考えるより なぜ狭い家に住まなければならないかを考えるべきである。 ――― P62 実は、この本今日一日で全部読みました。 「何だそんなこと」と思われるかもしれませんが、 自分の中では、ちょっとしたエポックに…

忍びの国

自分でも気付いていないが、この馬鹿忍者にとってお国を想うことは、 この男がまともな人間になる唯一の手がかりであった。 無門がさんざん悩まされながらもこの女にこだわったのは、このためである。 ――― 『忍びの国』 P263 「のぼうの城」に引き続き、…

本を読む本

書物には味わうべきものと、呑みこむべきものとがある。 また、わずかだがよくかんで消化すべきものもある。 ――― フランシス・ベーコン この言葉、すごくないですか? これを見つけたとき、「なるほどなぁ」って唸ってしまいました。 これだけでも満足したと…

優秀なクリエイターになる方法

20代 会社に投資してもらう 30代 会社に恩返しをする 40代 独立し、思いを遂げる 今日参加したあるセミナーでの言葉。 今やるべきこと、出来てるかな…?

スッキリ・クロラ

まずは、これを見てみて下さい。 → http://ssl.dai2ntv.jp/cse/Shop?EcLogicName=freeitem.play&itemId=NtvI00020435 人間は、中途半端な死体として生まれてきて、 一生かかって完全な死体になるんだ 一見すると、ものすごく暗い印象を受けるこの言葉。 でも…

仕事ができる人はなぜ筋トレをするのか

トレーニングは、短絡的なものばかりがもてはやされている現代において、 数少ない、短絡的ではないものだ 書籍ランキングで見つけて読んでみました。 今は、こういう本が売れる時代なんですね。 それが、時代を表しているなぁと思いました。 かく言う自分も…

効率が10倍アップする 新・知的生産術

勝間さんの出版ペースからすると、ちょっと遅めになっちゃいますが ついに読みましたよ、この本。 いや~、「目からウロコが落ちる」とはまさにこの事ですね。 勝間さん、すごいわ! 「発見した」や「ためになった」とかは、言わずもがなというか、 単純な人…

のぼうの城

だが、馬鹿者はこのとき、 侍でもなければ成田家の一門でもない、ただの男になり果てていた。 強者の侮辱にへつらい顔で臨むなら、その者はすでに男ではない。 強者の侮辱と不当な要求に断固、否と叫ぶ者を勇者と呼ぶなら、 紛れもなくこの男は、満座の中で…

太田光

漫才を含め、絵を描くのも、文章を書くのも、 それから息をするってことすら含めて、 人間のすべての表現の根幹にある動機っていうのは、 一生懸命幸福を味わおうということじゃないか。 まだ幸福を味わい足りないとか、全然幸福ではないとか思うのは、 実は…

田村はまだか

「どうせ死ぬから、今、生きてるんじゃないのか」 この一言に出会えたのなら、それだけで満足するような本。 いや、この一言を伝えるために、この本は書かれたんじゃないだろうか? そんな思いに駆られました。

言葉との出会い

人生って、地図もないし、ナビもない。 どう進むかは、自分で選べる。それが楽しい。 選択ひとつで予想もしなかった形で夢が叶ったりする。 ――― 石橋貴明 こうしてしっかりとパソコンに向かってブログを更新するのは、いつぶりだろう? 携帯からちょっとだけ…

見城徹2

「金なんかどうでもいい」 「貧しくても田舎で誠実に生きていれば、俺の人生はそれでいい」 そう思うのなら、それもいい。 しかし、もしあなたが何かを闘い獲りたいと思うならば、 四十歳で膨大な金を手に入れるという夢を描くのも悪くない。 ――― 見城徹 引…

見城徹

有限の一回かぎりの人生しか生きることが出来ず、 時と場所と共同体を選べずに生まれてくるという条件の中で、 表現でしか救えない問題を この世にたった一人しかいない個体としての人間は背負っているのです。 ――― 見城徹 今の自分の仕事には、 こだわりも…

星野仙一

弱気は 相手を強気にさせる 弱気は 強気に押し切られる 強気は 弱気を制していく 強気は 強気をも押し返す ――― 星野仙一 「キレイゴト」を斜めに見がちな自分にも 星野さんの言葉、生き様は、ストレートに心に響いた。

山口智子

美しい言葉の先に、きっと美しい世界がある。 もちろん、美しい日本語で、美しい日本ができるはず。 自分を信じる言葉で、信じられる自分になることも。 ――― 『手紙の行方』 山口智子 読み進めていくと、時にハッとする言葉に出会う。

椎名誠

世の中の新聞、雑誌、テレビ、ラジオ、宣伝カー、手旗信号、 その他のあらゆる情報伝達手段がストップしてしまっても、命だけは助かる、 というのならおれは躊躇なく 「死ね、マスコミ」ということが出来る。 ――― 椎名誠 『さらば国分寺書店のオババ』 今、…

梶井基次郎

視ること、それはもうなにかなのだ。 自分の魂の一部分あるいは全部がそれに乗り移ることなのだ。 ――― 梶井基次郎 『ある心の風景』より 決して長くはない彼の文章を読んでいると、 自然と心穏やかになっていくのは何故だろう? 「日本文学100選」 たくさ…

佐々部清

一生懸命やってないやつは、すぐ目に付く。 一生懸命やっているやつは、なかなか目に付かない。 ただ、誰かは必ず見ている。 目指すなら、そっちを目指せ。 ―――佐々部清 「自分の事なんて誰も見ていない」 ずっとそう思ってきたけど、 誰か見ている人がいる…

何でも見てやろう

われわれに出来ることは、またしなければならないことは、 先ず自分の位置を、たとえそいつがわれわれ自身にとっても お気に召さぬものであったとしても、 だから日本はダメです、われわれはアカンのです、 というふうに、否定的に持っていくのではなくて、 …

カイ・カーウース

だがやむをえず旅に出て、家を遠く離れ、道中に至高なる神のお恵みがあれば、 異境を旅することは家にいるよりもよいであろう。 決して家を恋しがらず、好きな所に落ちつけ。 そなたが幸福になれる地こそ故国と識れ。 「故国は第二の母」と言われているが、…