2008-07-15 忍びの国 悩める阿呆を救う一言一句 #練習用 自分でも気付いていないが、この馬鹿忍者にとってお国を想うことは、 この男がまともな人間になる唯一の手がかりであった。 無門がさんざん悩まされながらもこの女にこだわったのは、このためである。 ――― 『忍びの国』 P263 「のぼうの城」に引き続き、和田竜さんの本です。 果てしのない強さに、清々しいほどの男気。 それでいて、非常に人間くさい。 この作品も登場人物の描き方が見事でした。 しかしその描写を鮮やかにしているのは、 様々な文献に裏づけされた説得力なのだろう。