「旅」に対して変質的幻想を抱いている全ての人たちへ

「ASIAN JAPANESE」より抜粋

たった一人で外国にいるということ、そして当然ここにいるということは、
日常ではないということ、そして先が見えていない、どこまでも途中であるということ
―――P9

「途中」であるということ。それは決して旅は万能ではありませんよ。

ずっとサラリーマンを続けて、家を建てる人生があるとするよね。でもその時、
なんであそこに行かなかったのかと後悔する人間にはなりたくなかったんだ。
―――P84

後悔の基準は人それぞれ。あなたは何に対して一番後悔を抱きますか?

何故、旅をするか?それにハッキリ答えられたら旅なんてしないよ。
―――P85

何かする前にすでに予測できている事。それしかやっていないんじゃないですか?

曖昧なことは、曖昧なままでいいんだと思う。
あえてそこに結果を求めないし、答えも僕には必要ない。
―――P122

曖昧なままというのは確かに不安です。でもそれを受け入れる勇気を持ちましょう。

誰とでも話してみるべきだ。くだらないと思ってみても話してみるべきだ。
―――P182

何事もやってみないと何も始まらないということだな。

人間てのは臆病で不完全なんだ。だから面白いんだ。
―――P185

さぁ、情けない自分を誇らしく笑って差し上げろ!

旅に出て何かが変わると思って期待していた。
でも、その答えはまだわからない。旅を終えてから気がつくことかもしれない。
―――P258

変わらなかったからって泣くなよ。変わらなかったという事に気づけた事に価値があるんだ。

変わりたいと思っている自分も、変われないでいる自分も、これから変わっていくかも知れない自分もすべて自分なんだ。それが本当の自分だ。自分は自分でいればいいんだ。自分は自分でしかない。
―――P309

ここ大事だぞ!
全て自分。「これは本当の自分ではない」
そう思っている自分も、そう思われている自分も全て自分。そう考えると、わかりやすいなぁ!

本当は外からの刺激ではなく、内からの刺激で変わらなくてはいけないはず。
外から自分を変えてもらおうと思っても変わらないはず。
―――P362

答えは最初から自分の中にある。わかっていても難しいなぁ。だから旅に出るのかもな。

自分のしたいことではなく、しなくてはいけないことを好きになる。
―――P364

これは深いぞ!これができる様になると人生はきっと楽しくなるはずだ。

その人の旅は、その人に似ている。旅に出て、旅を終える。
それは自らの意志でもう一つの人生を始めて、それを終わらせて見る事のような気がした。
―――P365

誰かと同じ場所を移動しても同じ旅にはならない。人生は一度きりだが、旅はトライアルできる。

旅の中で感じたこと、逸れは今の日常の中で確かに生きている。旅で何かが変わったと断言することはできない。ただ、あの旅は一つの座標軸のように僕の中にある。
―――P368

旅が変えてくれる保証はどこにもない。ただ、旅をしたという事実は消えない。

現実逃避を決心して実行するのは大変だ。日本の社会の現実に安住するか、そこから逃避するかは、
単なる選択でしかないのだ。
―――P369

逃げるって大変よ。簡単そうでこれほど難しいことはないんだから。

リスクを負わないチャンスなんてあるはずがない。
逃げるとは戦うことだ。戦うことまで放棄してはいけない。
―――P370

そのチャンスにリスクはありますか?なければそれはチャンスじゃないのかも。

当たり前ですが、最初の旅というのは二度とありません。
―――P373

思い切って旅立つことができないと嘆いているあなたに朗報です!
あなたの目の前には、旅慣れた人には二度と経験できない「最初の旅」が用意されているのです。


よ~し、以上だ!

よくわかったか?

特にお前、お前だよ。これを書いたお前。誰よりもお前のために書いたんだ。

わかったら、さぁ、もう一度「原文」に当たってみましょう!