物語のパターンとしては、何ら新しくはない。 展開も大体読める。 それでも、最後にはグッさせられた。 幸せとは、 何を持っているかでもなく、 何処にいるかでもない。 肝心なのは、どこを向いているかだ。 上を向いている時がやっぱり幸せと言えるのだろう…

まさに狂気。 労せずして権力を用意された二代目特有の狂気。 そこには、無邪気なまでの身勝手さと残忍さがある。 陽の狂気と陰の苦悩。 その対比の妙に引き込まれた。 ラストに報いた一矢に、溜飲の下がる思いがした。 緊張感のある面白い作品だった。

「ロボットの中にジジイを入れる」 その発想がまず絶妙。 そこから自ずと物語は転がっていく。 ただそれだけに寄らず、 ちょっとした仕草や間の取り方でしっかり笑いをとる手腕はさすがだ。 変化のないロボットの顔に表情が透けて見えるから面白い。 やっぱ…

「祖国のことを考える前に、人間のことを考えろ。」 戦争のことを思う時、 「日本が何をされたか」だけを考えるだけでは不十分で 「日本が何をしたか」という視点も必要だ。 そしてそれは、自らの立場を変えた時により鮮明になる。 ソ連の将校と辰雄がオーバ…

新年、明けましておめでとうございます。 年の初めにあたり、ここで 昨年２０１１年の映画「年間ベスト１０」を発表させて頂きます。 １０位～２位はこちら ２ エンディングノート ３ 八日目の蝉 ４ マイ・バック・ページ ５ 阪急電車 片道15分の奇跡 ６ 探…