2013-01-01から1年間の記事一覧

勝手にベストムービー2013

今日は大晦日。 今日で、2013年も終わりという事で、 今年も一年間に観た映画を総括したいと思います。 今年スクリーンで見た作品リスト ≪1月≫ 01 渾身 02 東京家族 ≪2月≫ 03 ライフ・オブ・パイ 04 マリーゴールド・ホテルで会いましょう 0…

永遠の0

「どんなに苦しくても、生き延びる努力をしろ。」 「特攻隊員の苦しみは、特攻隊員にしかわからない。」 「生き残った者の務めは、死んでいった者の遺志を無駄にしないことだ。 物語を続けていくことだ。」 決して愛国主義者というわけではない。 特攻の存在…

ゼロ・グラビティ

「結果はどうあれ、これは最高の旅よ。」 一瞬の判断ミス、一瞬の気の緩みが即、死に繋がる極限の状態。 どこにも逃げ場の無い「宇宙空間」のリアルを見せ付けられた。 ちょっと前には命を救ってくれたものが、 ちょっと後には命を奪うものとして牙をむく。 …

利休にたずねよ

「茶とは、人の心に適うもの。」 「美は私が決める。私が作るものが伝説になる。」 聖人の様に見えて、 利休ほど業の深い人間はいないのかもしれない。 「美とは何か」 その価値判断を自身が支配しようとする人間が、無欲であるはずがない。 ただその深い業…

47RONIN

「人は主君の命を奪った者と、同じ空の下では生きられません。」 冒頭の狩猟のシーン。 見たことのない獣が現れた時には、正直期待感を抱いた。 忠臣蔵でありながら、モンスターが出てくるというのは、 日本人が作るものでは有り得ない。 日本の伝統的な題材…

REDリターンズ

実写版のルパン三世を見ている様な感覚になった。 コメディーの雰囲気でありながら、 ぶっ飛んだアクションが見ていて痛快だ。 特に女優陣のかっこいいアクションが見られるのが、このシリーズの肝だろう。 中でもヘレン・ミレンは立ち居振る舞いから、凛と…

キャプテン・フィリップス

「何も漁師が人質をとって金を要求しなくても、他の道があるだろうに。」 「アメリカならな。」 たとえいかなる理由があろうとも、暴力ほど理不尽なものはない。 ただ極限の状況においては、いかなる正論も、いかなる説得も力を持たない。 結局、暴力に対抗…

かぐや姫の物語

改めて見返してみると、実に切ない物語だ。 ただ何より、かぐや姫の表情の豊かさには圧倒される。 顔のみならず、身体ごと、さらには画面全体に姫の感情が表れていた。 姫が都から駆け出すシーン。 それまでとは全く異なる筆致で描き出す事で、 荒々しくその…

悪の法則

何かよくわからなかった。 弁護士が悪事を働いて、 上手く行かずに、追い詰められていく様な話だった気もするが。 内容を掴み切れないまま、いつの間にか寝てしまい、 目覚めた時には終わっていた。 何をしているのかわからないものを延々と見続けるのはきつ…

マラヴィータ

「人を痛め付ける時は、痛め付ける理由がある時に限る。」 身分を隠すため、キレるにキレられず、妄想の中でキレる そのキレ方がまたいい。 学級新聞に掲載された一言が、巡り巡ってマフィアのボスに伝わる。 そのくだりは面白い。 たた総じて、これ以上語る…

清須会議

「天は我々に天下を治める力を与えなかったが、 天下人を見極める眼を与えてくれた。」 「何か事を成すときは、それが本当に正しいのか、心の中の私に問え。」 「年上の女房は年下の様に、年下の女房は年上の様に扱え。 それが夫婦円満の秘訣だ。」 ただただ…

42―世界を変えた男―

「法律に逆らえば、時に称賛される。 しかし慣習に逆らえば、社会から排除される。」 「“やり返さない勇気” 打ち勝つには2つの方法しかない。 立派な紳士であり、偉大な選手である事を示すだけだ。」 「優れた才能に対して、チャンスは公平だ。」 「何を信…

スティーブ・ジョブズ

「これ(iPod)は、ハートのツールだ。 ハートに触れられれば、可能性は無限大だ。」 「我々は、コンピューターに出来ることを売り込むんだ。」 「コンピューターは、人が自然な流れで手にするものだ。」 「今ある世界は、自分と大差のない人間が作ったもの…

ダイアナ

「ジャズは即興だ。人生に似てくる。」 「長い人生には必ず分かれ道がある。どっちを選ぶかだ。」 「君と結婚することは、全世界と結婚することだ。」 「善悪を越えた世界に庭園がある。そこで会おう。」 世界の50億人が彼女を愛していても、 誰も彼女から…

人類資金

「今見えている景色は、作られた景色だ。」 かつての金本位制の時代。 経済は「金」という実質的価値によって担保されていた。 それが金との結び付きを断ち切り、 実質的価値から解き放たれる事で、 現在の資本主義の暴走が始まったのだろう。 今あるルール…

R100

「人は何でも二つに分けたがる。 そして、どちらか一方に身を置く事で、生きている実感を得る。」 「MはMを突き詰める事でSになる。 Sはより巨大なSに平伏す事で真の扉が開かれる。」 SMの世界。 常識から外れた所に快楽を感じる以上、 常識から外れ…

そして父になる

「子供は時間だ。父親だって取り替えの効かない仕事だろ。」 「血だ。離れていたって似てくる。親子とはそういういうものだ。」 「似てるとか似てないとかにこだわってるのは、 子供と繋がっている実感のない男だけだ。」 親子とは、血なのか、時間なのか。 …

謝罪の王様

「謝って済むから、警察は要りません。」 「謝罪の必要のない謝罪ほど効果がある。」 「謝ってもらいたい時というのは、許したい時。」 「謝りたい人が謝れば、謝って欲しい人は、笑顔になる。」 やはり緩急の付け方は上手い。 笑える所はしっかりと笑わせ、…

エリジウム

「第9地区」同様、 砂埃の舞うような乾いた映像の中に、最新のCGを埋め込む技術は上手い。 よりリアルに感じられる。 データで全てが管理される世界は、強いようで実は脆い。 アクションシーンもあったのだろうが、全てはまどろみの中に。

凶悪

「いつまで生きてんだ!」 借金にまみれた男。 借金苦から男の死を望む家族。 人の命を油田に例える男。 他人の命は容赦なく奪い、自分だけは生きながらえようとする男。 家族を犠牲にして真実を追う記者。 その男のために人生を犠牲にする妻。 他人の命を奪…

ウルヴァリン:SAMURAI

秋葉原とヤクザと先端技術。 日本を舞台にした作品だけに、 外国人の目から見た日本がどう描かれるかという点では興味深く見た。 あいにくコンディションが悪く、後半うつらうつらとしてしまった。 そのせいか、ストーリー的にもイマイチ入り込めなかった。

許されざる者

「刃の前に命を晒せば、臆した者が殺される。」 「勝って生き残った者が正義で、負けて死んだ者が悪。 記録ってのはそういうもんだろ。」 人を殺める時に、人は理由を欲する。 理由なく殺めれば、背負うべき罪も重くなる。 ただ全ての罪を帳消しにする理由な…

オン・ザ・ロード

「俺は“若い作家”で、飛び立ちたいんだ。」 「虹の向こうに黄金があるわけじゃない。 あるのはクソと小便だけだ。 ただそれを知ることで自由になれる。」 全てのものには、正と負があり、表と裏がある。 享楽的で、破滅的な生き方。 麻薬の様なその陶酔は、…

マン・オブ・スティール

「お前は、理由があってここに来た。 一生をかけてそれを見つけるのが、お前の使命だ。」 「まずは信じることです。 信頼関係は後から築かれる。」 まず信じることから始めるというのは、大切なことだ。 信頼関係というものは、 自分を信じてもらうこと同時…

ホワイトハウス・ダウン

世界から紛争を無くし、 和平への道を目指す大統領が現れた時、 その大統領を殺してでも、自分たちの利権を守ろうとする。 アメリカには、強力な「軍産複合体」が存在する。 戦争で飯を食っている者にとっては、平和になっては困るということだ。 少女をポイ…

少年H

「信仰は心の中にある。 それを守るのは、真っ正面から抵抗することだけではない。」 「何を我慢しなければならないのかを知っていれば、我慢出来る。 戦争が終わった時に、恥ずかしい人間になっていないように。」 「自分の目で見て、自分の耳で聞いて、信…

パシフィック・リム

「本当に繋がるためには、信頼が必要だ。」 まさに、アメリカ版の鉄人28号VSゴジラ。 巨大ロボットVS巨大怪獣。 日本では馴染みのある設定だが、 ハリウッド映画でこの設定にフィットするものは、これまで見たことがなかった。 その意味で、全く新しい…

ローン・レンジャー

取り立てて語るべくもない作品だった。 冒頭の汽車のシーンでは、一瞬心動かされたが、後がやたらと長かった。 もっと余計な部分を省いて、テンポ良くコンパクトにまとめてもらいたい。 ジョニー・デップもよくやるものだ。 眠気がなければ印象も変わったか…

終戦のエンペラー

「日本国民の怒りは爆発寸前に達している。 引き金は天皇の処遇だ。」 「日本人は白黒をはっきりつけない。大部分は灰色だ。」 「日本兵は天皇に仕えている。 その点で、日本兵は米兵より優れている。」 「『信捧』が理解出来れば、日本人が理解出来る。」 …

風立ちぬ

「飛行機は、戦争の道具でも、商売の手立てでもない。美しい夢だ。 設計家は、夢に形を与えるのだ。」 「センスは、時代を先駆ける。技術は、その後を追い駆ける。」 「飛行機は、美しくも呪われた夢だ。」 夢を純粋な夢のまま終わらせてはくれない時代。 優…