2013-03-01から1ヶ月間の記事一覧

クラウドアトラス

「子宮から墓場まで、人は他者とつながっている。 あらゆる罪が、あらゆる善意が、未来を作る。」 時代が違えども、場所が違えども、 そこに存在しているのが「人間」である限り、 そこで起こることは、似通ってくるのかもしれない。 それだけ人間には、ある…

プラチナデータ

「人の人生を決めるのは、遺伝子や科学の領域ではない。 その人間の生きる意志なのだ。」 監視社会という点で言えば、ここに描かれている世界は、 あながちフィクションと割り切れない所まで来ているのかもしれない。 あらゆる情報が自分の知らない所で採取…

ジャンゴ繋がれざる者

実に痛快なエンターテイメントだった。 ただやみくもに銃撃戦をやればいいというものではない。 どう見せ、どう持っていけば、かっこよく見えるか。 それを知り尽くしているのだろう。 全ては最後のあの微笑みのために。 あの一点のために、それまでの3時間…

フライト

「私は、生涯で初めて自由になれた。」 卓越した技術を有したアルコール中毒のパイロット。 彼は、英雄か、犯罪者か。 確かに彼がいれば「安全」かもしれない。 ただ、彼がいるからと言って「安心」を得られるとは限らない。 「安心」とは、技術のみでカバー…

草原の椅子

「どんなに理屈が通っていても、人情の無いものは正義じゃない。」 「誰にでも心の中の草原に、それぞれの椅子がある。」 「正しい事を繰り返しなさい。」 「いろんな事を難しくしているのは、自分自身だ。」 自分の中には、どんな星があるのか。 これまでの…

横道世之介

出会えたこと。 そのこと自体が、出会っていない人の何倍も幸せに感じることが出来る。 そう思わせる人というのは、何がどうだからそうなるというわけではない。 それこそ「人間力」とでも言うのだろうか。 過去と現在が交互に入り込むという作りも面白い。 …

遺体 明日への十日間

「死体ではなく、ご遺体なんです。」 「遺体安置所」 「安らかに」という言葉からは程遠い、壮絶な現場があったのだろう。 最も直視しづらく、最も直視しなければならない現場が。 「死者〇人」 人間が数字に置き換わった時、途端にそこにあった生々しさが消…

世界にひとつのプレイブック

「人生は、いろんな方法で人を傷つける。」 「運命が差し出した手を掴まないと、一生後悔する。」 誰しも、何か一つの目標に向かって突き進む事は尊い事だ。 ただその途中で、目標と自分の本心にズレが生まれたらどうするか。 頑なにこれまでの道を進むのか…