2013-01-01から1年間の記事一覧

SHORTPEACE

ストーリー云々というよりも、映像の持つ力を見る作品だろう。 あくび一つとっても、細部においてこだわりを感じた。 「日本」というものをテーマにしているだけあって、 「和」の美しさも見てとれた。 アニメーションに詳しい人に解説してもらえば、 どこが…

真夏の方程式

「仮説は、実証して初めて真実になる。」 「好奇心は、人を成長させる最大のエネルギーだ。」 「全てを知った上で、自分の進むべき道を見つける。」 「全ての問題には必ず答えがある。 ただすぐに答えが導き出せるとは限らない。」 悪意の存在しない悲劇とい…

奇跡のリンゴ

「一つ失敗すれば、一つ常識を捨てればいい。」 「笑うってことは、人間だけが持っている性能だ。」 「俺が諦めるってことは、人類が諦めるってことだ。」 「人間は一つの財産を背負って歩き続ける。その財産とは希望だ。」 「一つの事に狂えば、必ず答えは…

アフター・アース

子供は、しっかりとたくましく成長していくものだ。 人類が捨てざるを得なくなった地球が、 人類にとって最も危険な惑星になるというのは、興味深いものだ。 ただいかんせん、コンディションが悪かった。 半分近くうつらうつらとしていた。 故に、良し悪しも…

華麗なるギャツビー

「人生を主導権を握れ。人生の観客でいるか。自らプレーするか。」 「5年の歳月が、彼女の口唇の上で震えた。」 「恋に落ちれば、運命が変わってしまう。」 過去はやり直せない。 そう思っている人間は、たとえそれが後悔するものであっても、 いつかはそれ…

G.I. ジョーバ ック2リベンジ

正直、前作が面白かったという印象が強いだけに、 続編としての今作が残念でならない。 取り立ててジョーとしてのらしさもなければ、 ストーリーとしても特に興味を引かれるわけでもない。 別に爆破や銃撃戦を期待しているわけではない。 前作はもっとスピー…

エンド・オブ・ホワイトハウス

「危機の時にこそ、国家は強くなる。 団結し、絆を深めるからだ。」 「韓国を失った。」 アメリカの中枢、言わば世界の中枢が、 脆くも陥落していく様は、見ていて衝撃的だった。 映像自体にも、スピード感と迫力があった。 アメリカ大統領の命の重みは、果…

箱入り息子の恋

「見た目や着ている物、就いている職業で人を値踏みするのは、目の見えている人間だ。」 「不様になっていいじゃない。」 とかく恋愛というものは、不様にならなければ出来るものではない。 どこか腰が引けていたり、何かを守りながら出来るものでもない。 …

リアル~完全なる首長竜の日~

意識の世界を可視化出来るのが、映画の持つ醍醐味だろう。 何故「首長竜」だったのか? そこに意味がなかったとしても、 本作では、首長竜以外には成立しえない気にさせる。 ストーリーよりも、視覚的に感じる作品だろう。 最後の映像には、強いインパクトが…

グランド・マスター

「カンフーに流派は関係ない。あるのはこの言葉だけだ。 横か、縦か。負ければ横たわり、勝った者が立つ。」 「人生は囲碁じゃない。 恩も恨みもない。あるのは、2人の縁だけだ。」 「カンフーは大道芸ではない。」 流派同士の衝突と統合。 伝統の継承を巡…

俺俺

「世の中には二通りの人間がいる。 今の仕事を辞めたいと思っている人間と思っていない人間だ。」 「他人の事を認めないと、自分の事も認められない。」 俺だらけの世界は、居心地がいいのか。 率直に言ってしまえば、何かよくわからなかった。 途中から飛ん…

くちづけ

「生きてく術がないなら、 それでも生きていける世の中にすべきじゃないのか。」 あんなに切ない「くちづけ」というのは、他にあるだろうか。 そこには「愛」しかなかったはずなのに。 浮浪者にも、犯罪者にもしたくない。 その想い故の結末。 もし、それと…

中学生円山

「考えない大人になるくらいなら、一生中学生でいるべきだ。」 「妄想が現実を越えた時、それは真実になる。」 自分が今いる現実の世界が狭ければ狭いほど、妄想の世界は広がっていく。 妄想が広がれば広がるほど、本人は孤独を感じる。 もしそこに妄想を理…

アイアンマン3

アイアンマンの肝は、やはりスーツの着脱シーンだろう。 あそこのスピード感が実に心地良い。 今回のパーツ毎の着脱というのも面白いやり方だ。 さらにエンディングの作りにも圧倒させられた。 あれだけでも見る価値ありのかっこ良さがある。 ガイ・ピアース…

図書館戦争

「正論は正しい。 ただ正論を武器にする事は正しくない。」 「無法は無茶で叩き潰す。それが図書隊の流儀だ。」 たかが図書館。されど図書館。 今やある事が当たり前。 国民に与えられた「知る」という権利。 「知る」という事は、あらゆる権利の根底を成す…

探偵はBARにいる2

相変わらず雰囲気や世界観は好きだ。 こうしたエンターテイメント作は、これからも作り続けて欲しい。 ただ前作を見た時の印象と比べるとやや劣る。 オチが何か物足りない。 まぁこういう裏切り方もあるのだろうが、 もう少しスケールの大きなものも期待して…

県庁おもてなし課

「本当の良さを知らなければ、人を呼ぶべきではない。」 どんなものにも「特徴」はある。 ただどんな特徴もそれ自体は、良くも悪くもない。 それを捉らえる人間が、良く捉らえるか、悪く捉らえるかこそが重要だ。 「特徴」を活かすも殺すも、まさに人次第と…

藁の楯

「武器を持たず、訓練も受けていない一般の市民より、 武器を持ち、訓練された警察官の方が余程危険だ。」 「どんなやり方も全て間違っている。」 善と悪。 それを隔てる判断の規準に、人はどれだけ確信を持ち得るだろうか。 絶対に正しいと信じている規準を…

リンカーン

「人間は所詮、衣服を脱いだら裸の2本足の動物だ。」 「法に従うということは、自由を失うということを含む。 たとえば『抑圧する自由』を。」 「今すべきことをする事を知ることは、何よりも難しく、何よりも重要だ。」 本当に必要な事は何か。 まずそれを…

舟を編む

「言葉を知りたいということは、人とつながりたいということだ。」 たとえこの先、技術の進歩により「紙の辞書」が無くなろうとも、 言葉は決して無くならない。 言葉が無くならない限り、この先も辞書を作るということ、 即ち「舟を編む」という営みは続い…

ヒッチコック

「偉大な芸術家は厄介だが、尽くす価値はある。」 「天才」と呼ばれる人間であればあるほど、 周りにはイエスマンしかいなくなる。 だからこそヒッチコックにとって、妻のアルマはかけがえのない存在だったのだろう。 彼に対して、怯む事なく物言う彼女の存…

ザ・マスター

「人生は一つじゃない。」 「あなたを好きなのは、私だけだ。」 人生に対して、どうしようもなくやさぐれた時、 そんな言葉をかけられたとしたら、人はその相手に自然となびいていく事だろう。 マスターの様に、すがれる存在がいる事は、生きる支えになるの…

ボクたちの交換日記

「『やろうと思っていた』と『やる』の間には、大きな河が流れている。」 「金が理由なら、夢は諦めるな。 夢を諦めていいのは、 その夢を諦めてでも、幸せにしたいと思える人が出来た時だ。」 笑いの世界というものは、実にヒリヒリとしている。 それが表に…

ジャックと天空の巨人

無茶苦茶感もここまで来ると逆に面白い。 あまりに人間に勝ち目が無さ過ぎる。 結局、王冠と豆の粒以外に対抗すべき手段を持ち得ないにも関わらず、 あんなにも勇ましく立ち向かっていけるとは。 巨人にしても、 もう少しでかく、もう少し早く、もう少し賢か…

ロッキーin シネマ・ミーツ・シンフォニー

実に贅沢な夜になった。 改めて、ロッキーという映画の魅力を知ると共に、 その名曲の多さを実感した。 映画における「ロッキー」は、固有名詞というよりも普通名詞に近い。 そして、生のオーケストラの放つ迫力。 これを金持ちだけの道楽にしておくことはも…

クラウドアトラス

「子宮から墓場まで、人は他者とつながっている。 あらゆる罪が、あらゆる善意が、未来を作る。」 時代が違えども、場所が違えども、 そこに存在しているのが「人間」である限り、 そこで起こることは、似通ってくるのかもしれない。 それだけ人間には、ある…

プラチナデータ

「人の人生を決めるのは、遺伝子や科学の領域ではない。 その人間の生きる意志なのだ。」 監視社会という点で言えば、ここに描かれている世界は、 あながちフィクションと割り切れない所まで来ているのかもしれない。 あらゆる情報が自分の知らない所で採取…

ジャンゴ繋がれざる者

実に痛快なエンターテイメントだった。 ただやみくもに銃撃戦をやればいいというものではない。 どう見せ、どう持っていけば、かっこよく見えるか。 それを知り尽くしているのだろう。 全ては最後のあの微笑みのために。 あの一点のために、それまでの3時間…

フライト

「私は、生涯で初めて自由になれた。」 卓越した技術を有したアルコール中毒のパイロット。 彼は、英雄か、犯罪者か。 確かに彼がいれば「安全」かもしれない。 ただ、彼がいるからと言って「安心」を得られるとは限らない。 「安心」とは、技術のみでカバー…

草原の椅子

「どんなに理屈が通っていても、人情の無いものは正義じゃない。」 「誰にでも心の中の草原に、それぞれの椅子がある。」 「正しい事を繰り返しなさい。」 「いろんな事を難しくしているのは、自分自身だ。」 自分の中には、どんな星があるのか。 これまでの…