グランド・マスター

「カンフーに流派は関係ない。あるのはこの言葉だけだ。

横か、縦か。負ければ横たわり、勝った者が立つ。」

「人生は囲碁じゃない。

恩も恨みもない。あるのは、2人の縁だけだ。」


「カンフーは大道芸ではない。」

流派同士の衝突と統合。

伝統の継承を巡る争い。

一見フィクションの様な世界が、かつての中国にはあったのだろう。

カンフーというものは、映画の中の「アクション」の一ジャンルに収まるものではない。

もっと深遠で、思想的な世界が広がっている。

ただしその本質は、流派などの差で競い合うものではないという事なのだろう。

カンフーが他のアクションと異なるのは、

その動きの中に「美」の要素を内在していることだ。