ジャックと天空の巨人

無茶苦茶感もここまで来ると逆に面白い。

あまりに人間に勝ち目が無さ過ぎる。

結局、王冠と豆の粒以外に対抗すべき手段を持ち得ないにも関わらず、

あんなにも勇ましく立ち向かっていけるとは。

巨人にしても、

もう少しでかく、もう少し早く、もう少し賢かったら、

こんなに盛り上がりを作れる展開にはならなかったはずだ。

紙一重のさじ加減の上に、冒険は成立する。

理屈や常識を度外視して見るのが、ファンタジーの正しい楽しみ方なのだろう。