エンド・オブ・ホワイトハウス

「危機の時にこそ、国家は強くなる。

団結し、絆を深めるからだ。」

「韓国を失った。」


アメリカの中枢、言わば世界の中枢が、

脆くも陥落していく様は、見ていて衝撃的だった。

映像自体にも、スピード感と迫力があった。

アメリカ大統領の命の重みは、果たして如何ほどなのだろうか。

また、テーマがとりわけ政治色が強いだけに、

現在のアメリカの世界認識が垣間見えるのも面白い。

一昔前であれば、テロリストは、中東のイスラム組織だったのかも知れない。

それが北朝鮮になっているのは、それだけ重要度が増しているということか。

「韓国を失う」という表現もやや気になる。

アメリカにとっての同盟国とは、ある種の所有物なのか。

映画としての見応えに加え、様々に考えを膨らませられた面白い作品だった。