ヒッチコック

「偉大な芸術家は厄介だが、尽くす価値はある。」


「天才」と呼ばれる人間であればあるほど、

周りにはイエスマンしかいなくなる。

だからこそヒッチコックにとって、妻のアルマはかけがえのない存在だったのだろう。

彼に対して、怯む事なく物言う彼女の存在が。

そしてそれは、深い信頼関係がなくては成り立たない。

サスペンス映画の監督にとって、観客の悲鳴に勝る賛辞はない。

劇場の外でひそかにほくそ笑む彼の姿が印象的だった。