ゼロ・グラビティ

「結果はどうあれ、これは最高の旅よ。」


一瞬の判断ミス、一瞬の気の緩みが即、死に繋がる極限の状態。

どこにも逃げ場の無い「宇宙空間」のリアルを見せ付けられた。

ちょっと前には命を救ってくれたものが、

ちょっと後には命を奪うものとして牙をむく。

「絶体絶命」という言葉が陳腐に思えるほどの映像の連続に終始息を飲んだ。

まさに「あきらめない」という信念こそが、彼女を地球に届けたのだろう。

「生きて還る」

その一点に集中し、余計な登場人物やエピソードの一切を排したのが良かった。

非常に画期的な作品だった。