ダイアナ

「ジャズは即興だ。人生に似てくる。」

「長い人生には必ず分かれ道がある。どっちを選ぶかだ。」

「君と結婚することは、全世界と結婚することだ。」

「善悪を越えた世界に庭園がある。そこで会おう。」


世界の50億人が彼女を愛していても、

誰も彼女からの愛に応えることは出来なかった。

人の役に立ちたい。

誰も満たしてくれない心の隙間を、

自ら愛を注ぐ事で、かろうじて実感していたのだろうか。

彼女の熱心な慈善活動は、満たされない孤独の裏返しだったのかもしれない。

彼女は、無数の形式的な言葉より、一つの具体的な形が欲しかったのだろう。