かぐや姫の物語

改めて見返してみると、実に切ない物語だ。

ただ何より、かぐや姫の表情の豊かさには圧倒される。

顔のみならず、身体ごと、さらには画面全体に姫の感情が表れていた。

姫が都から駆け出すシーン。

それまでとは全く異なる筆致で描き出す事で、

荒々しくその怒りともつかない悲しみが伝わってきた。

そして、桜のしたで舞うシーン。

流れる様な動きに、全身から喜びが溢れていた。

アニメーションという表現の可能性をさらに広げたのだろう。

ツッコミ所も多々あったけれど。