R100

「人は何でも二つに分けたがる。

そして、どちらか一方に身を置く事で、生きている実感を得る。」

「MはMを突き詰める事でSになる。

Sはより巨大なSに平伏す事で真の扉が開かれる。」


SMの世界。

常識から外れた所に快楽を感じる以上、

常識から外れている事を理由に文句を言っても仕方がない。

この世界における快楽というのは、常識が通用しない事で初めて成り立つ。

まさに、この作品もしかり。

不可解な内容に、煙に巻かれる事はし覚悟ていた。

ただ、煙に巻かれた末に、最後に突き抜けたかと言えば、

「しんぼる」を見た時の様な感覚には及ばなかった。