オン・ザ・ロード

「俺は“若い作家”で、飛び立ちたいんだ。」

「虹の向こうに黄金があるわけじゃない。

あるのはクソと小便だけだ。

ただそれを知ることで自由になれる。」


全てのものには、正と負があり、表と裏がある。

享楽的で、破滅的な生き方。

麻薬の様なその陶酔は、動き続けている間は、心地良い夢を見させてくれる。

ただ一度止まった時には、猛烈な孤独と虚無に襲われるものかもしれない。

退屈を忌避し刺激を欲すれば、得るものもある代わりに失うものもまた大きい。

ディーンの目に浮かんだ涙の理由。

自由という名の路上に生きるということ。

決して快楽だけではない現実を見た気がした。

それでも、路上に生きるということは、とても眩しい。