ワンダー君は太陽

「押されたら押し返せ。人を恐がるな。」

「辛かったら、楽しい空想を。」

「正しい事と親切な事。選ぶなら、親切な事。」

「心はその人の未来を示す地図。顔はその人の過去を示す地図。」

「オギーは、たくさんの天使に守られている。」

「殴るのは良くないが、親友は守るべきだ。」

「オギーは見た目を変えられない。我々も見る目を変えるべきだ。」

「偉大さは、強さの中には無い。強さを正しく使う事の中にある。」

「最も偉大な人間は、自分自身の魅力で、多くの人の心を動かす力を持っている。」

「相手を知りたかったら、やるべき事は一つ。よく見ること。」


オギーはヘルメットを脱いだ。

その時点で、その後に待ち受ける困難や苦しみは見えていた。

それでも、脱いだ勇気と脱がせた勇気。

その勇気があって初めて世界は変わる。

もし誰かが変えられない苦しみを抱えていたら、

その人に変化を求めたり、排除をしたりしても意味が無い。

ならば逆に、我々の側が、世界の側が変わればいい。

「見た目」を変えるか、「見る目」を変えるか。

「見る目」を変えれば、世界も変わる。

子供というのは、純粋であるが故に時に残酷だ。

無知による残酷さなら、正しく導くのが大人の務めだろう。

オギー一人の視点ではなく、複数の視点で描かれていたのも良かった。

周囲の人間にも、それぞれの悩みがあり、葛藤がある。

多面的に見る事で、より立体的に捉らえる事が出来る。

映画を見て、こんなに涙を流したのは久しぶりだ。

エンドクレジットが流れた時、出来る事なら、拍手喝采を送りたい位だった。

素晴らしい映画は確かに存在すると、改めて気付かせてもらった。