東京家族

途中から、涙が止まらなくなった。

特に何かが起こる前の家族の一コマ一コマ。

淡々と描かれれば描かれる程に、

それが堪らなく愛おしく思えてならなかった。

家族にとって「母」という存在はやはり大きい。

ともすればバラバラになってしまいそうな家族も

「母」という存在が核となって繋ぎ止めているのかもしれない。


幸せとは、実はつかみ所のないもので、

自分から見れば、他人の方が幸せに見え、

他人から見れば、自分の方が幸せなのかも知れない。

少なからず、誰にでも家族には居て、

誰でも誰かの家族なのだ。

ややこしくて、煩わしくても、やっぱり家族は家族なのだろう。


途中から、理屈で見ることについていけなくなった。

言い換えれば、理屈で見てはもったいない作品だった。