友罪

「鈴木は嫌われ者だ。あいつの味方をするって事は、お前も同類だ。」

「罪を犯した人間は、幸せになっちゃいけないんですか?」

「お前の為に家族を解散したのに、お前が家族を持ってどうする。」

「社会の知りたい事を伝えるのが雑誌の仕事だ。」

「僕の罪を話しても、誰もわかってくれない。」

「生きていて欲しい。友達だから。」


罪を犯した人間にも理由がある。

ただ、それを理解されない苦しみが、

命を奪われた人間が背負わされる苦しみよりも重いというのは、やはり理解し難い。

罪を犯した息子の幸せを、父親がはっきりと否定する場面は、印象的だった。

贖罪とは、加害者が決められるものではなく、被害者抜きには考えられない。

何か納得のいく答えを期待したが、それは中々難しいものがある。