かぞくいろ RAILWAYS わたしたちの出発

「プライベートな理由だっていいじゃないか。」

「今のままじゃいけないんです。変わらなきゃいけないんです。

変われると思うんです。電車の運転士になれたら。」

「ダメな親からはダメな子しか生まれんのね。」

「私が親でいいのか。子供にとって良い親が何なのか分からないんです。」

「ダメな親に育てられても、まともに生きた奴もおる。」

「運転士に向いていない。自分がそう思うんなら、そうなんだろう。」

「きっかけが欲しかった。故郷に帰るきっかけが。」

「電車は誰かを乗せて走るもの。乗せたい人がいるっていうのは幸せな事だ。」

「今まで気付かなかった。気付けて良かった。」

「晶ちゃんは晶ちゃんだから。晶ちゃんのままで側に居て。」


電車とは誰かを乗せて走るもの。

誰も乗らないのなら、電車が走る意味も無い。

それはまさに家族にも通じるものがある。

共に生きていく人がいて、家族は家族で有り得る。

互いに相手を思いやる事で、家族になっていく。

血のつながりが無いのなら、より一層強い思いが絆になっていく。

家族とは、状態ではなく行為なのだろう。

半成人式。

残酷な側面も確かにある。