騙し絵の牙

「間違っている事を間違っていると

指摘されなくなったら終わりですよ。」

「新しいとか古いとかの陳腐な物差しじゃ品格は守れない。」

「一度壊してしまったら、後戻りは出来ない。」

「これまでの事はどうだっていい。

今面白いものを読みたいんです。」

「面白ければ、目玉は幾つあっても良い。」

「才能を集めれば、雑誌はまだまだ戦える。」

「ドラマにも映画にもなっていないから、本を読むしかない。」

「守りに入ったら、もっと大きなものを失う。」

「社会の一線を越えた個人と表現の価値は無関係だ。」

「最後に雑誌を手にする人の顔を見ないと落ち着かないんだ。」

「雑誌にとって、偶々は大事だ。」

「新人作家に必要なのは、文学を理解している編集者だ。」

「トリニティはあなたのおもちゃじゃない。

おもちゃでいいじゃない。皆で使えば。」

「時間は想像以上に速く過ぎる。

追い付かれない為には、最も難しいアイディアを実行する。」

「無理だから面白い。」

「面白くなければ生き残れない。」

「風景はどんどん変わる。その中に本屋が無いのは寂しい。」

「小さいからこそ、守っていたら面白くない。」

「君は書く事が生きる事。僕は書かせるしかない人間だから。」

 

変化の中で過去に拘り、守りに入れば大事な物を失う。

新しい物が善で、古い物が悪という訳では無い。

肝心な事は、何が面白いかを見極める感覚を自分の中に養う事だ。

面白い物は如何なる形でも生き残る。

時には自分が面白いと思う感覚が他者とズレているかも知れない。

ただ自分に正直に為した事の結果なら、

騙されたとしても後悔はしない。

自分を偽って尚且つ騙されたとしたら、目も当てられない。

硬直した者は、柔軟な者に負ける。

行き止まりに思えた場所にも、発想次第で出口は見つかるものだ。