ノマドランド

「家とは、心の中にあるもの。」

「ホームレスじゃなくてハウスレス。別物よ。」

「社会が我々を野に放り出すなら、

放り出された者同士で助け合わなければならない。」

「自然が心を癒し、人との絆を育む。」

「その土地を知るには、断酒会が良い。」

「父親のやり方を忘れちまった。」

「他人から見ればボロ車でも、私には私の家なの。」

「誰でも君みたいに身軽じゃない。」

ノマドの生き方って昔の開拓者みたい。アメリカの伝統よ。」

「思い出は、生き続ける。」

「この生き方が好きなのは、最後の❝さよなら❞が無いからだ。」

 

ハウスとホームは違う。

ハウスは物としての家であり、

ホームは心としての家である。

ハウスを持たない事が絶対的不幸だとは言い切れない。

固定された家から解放される事で、

大地の全てが家にも思える。

圧倒的な自由が人生を深く豊かなものにしてくれる。

画面から見えるノマドとしての生き方が

悲壮感のみに押し潰されないのは、

其処に温かな人間同士の絆が伝わるからだろう。

人生、失う物もあれば、得る物もある。