ノマドランド
「家とは、心の中にあるもの。」
「ホームレスじゃなくてハウスレス。別物よ。」
「社会が我々を野に放り出すなら、
放り出された者同士で助け合わなければならない。」
「自然が心を癒し、人との絆を育む。」
「その土地を知るには、断酒会が良い。」
「父親のやり方を忘れちまった。」
「他人から見ればボロ車でも、私には私の家なの。」
「誰でも君みたいに身軽じゃない。」
「思い出は、生き続ける。」
「この生き方が好きなのは、最後の❝さよなら❞が無いからだ。」
ハウスとホームは違う。
ハウスは物としての家であり、
ホームは心としての家である。
ハウスを持たない事が絶対的不幸だとは言い切れない。
固定された家から解放される事で、
大地の全てが家にも思える。
圧倒的な自由が人生を深く豊かなものにしてくれる。
画面から見えるノマドとしての生き方が
悲壮感のみに押し潰されないのは、
其処に温かな人間同士の絆が伝わるからだろう。
人生、失う物もあれば、得る物もある。