散歩する侵略者

「自分を一番知っているのは自分だ。」

「仕事とは、社長と社員、管理と服従。」


人が当たり前に認識している概念。

それを失う事で、その人間にどういう変化が生じるのか。

概念の喪失は、当然マイナスであると思うが、

その逆もあるというのは意外な発見だ。

「所有」という概念を失う事で自由になれる。

「所有」という概念を持っているが故に、

かえってその人間の自由を押さえ付けている。

概念の喪失が必ずしも悪いと言い切れ無い。

「愛」の概念があったが故に、侵略を最小限に留める事が出来た。

やはり概念の獲得は、その喪失以上に意義のある事なのだろう。

「概念」というものに焦点当てたというのは、中々面白い発想だった。