朝が来る

「二人も子供を授かるなんて奇跡だよ。」

「二人で一緒に生きて行こう。」

「育てられない親のせいで、子供が犠牲になってはいけない。」

特別養子縁組は、親が子を探す制度ではなく、子が親を探す制度。」

「子供にも真実を知る権利がある。」

「あの子がこの家の養子である事に後ろめたい事は無い。」

「子供が子供を産んでどうするの!」

「夕日って同じ様に見えて、毎日違うの。」

「しょうがない。いつかは終わりが来る。」

「なかったことにしないで。」

 

養子制度は、親の為では無く子供の為にある。

子供の立場に立って、最適解を見出す事が大切だろう。

託す側と託される側。

双方に事情がある。

どちらに正義があるかは、一概には言えない。

育てられない親の全てが、子供への愛が無い訳では無い。

愛がありながら、離れなければならない苦しみは相当なものだろう。

「無かった事にしないで」というのは、悲痛な叫びだ。

光の演出は秀逸だった。