最高の人生の見つけ方

「よちよち歩きから育てた子供を何で人に取られなきゃいけないわけ。」

「死んだ後の事まで何でも私に押し付けないで。」

「子供だって死ぬ時は死ぬの。」

「このまま死ぬのをじっと待つのは嫌なの。」

「宝くじって貧乏人の税金でしょ。」

「一緒に暮らしてても、心を閉ざしていたら何が家族よ。」

「私の人生を馬鹿にしないで!」

「俺の側に居て欲しい。いや、俺が側に居たいんだ。」

「言葉にしなければ分からない事ってあるのよ。」

「私には会社と言う子供が残った。それで十分。」

「捨てちゃって。私、死なないから。」


こんなにキラキラした吉永小百合を見たのは初めてだ。

キラキラした人の姿を見ると、不思議と気持ちが晴れやかになってくるものだ。

人間、死に直面して初めて分かる事がある。

それは、実際に死に直面しなければ分からない事でもある。

人生において大切な事に気付く事。

人生において大切な人に出会う事。

それは、もしかしたら死の間際であるのかも知れない。

そう考えれば、最後の瞬間まで人生を諦めてはいけない。

諦めては勿体無い様にも思えた。

最後には、自然と満たされた気持ちになれる作品だった。