ファースト・マン

「100%確かなものはない。」

「文明社会が外に目を向け、視野を広げようとしなければ、国家の進展は望めない。」

「今失敗するべきだ。月で失敗しないために。」

「政治的突貫工事で問題だらけのロケットを月に打ち上げる。」

「人間にとっては小さな一歩だが、人類にとっては大きな飛躍だ。」

「こんなに大勢の人が一体となった出来事は無い。」

「知識と進歩を求める人間の歩みは誰にも止められない。」

「我々は月に行く。それは簡単だからではなく困難だからだ。」


人類の歴史に偉大な功績を残そうとする父。

一方で二度と会えなくなるかも知れない父。

複雑な感情の中で握手を交わす父子のシーンにはぐっと来るものがあった。

一切の無音。

月の様に見える地球。

一面、白と黒だけの世界。

自身も月面に降り立ったかの様な厳粛で静謐な感覚を味わう。

決して全てが歓迎されたわけではなかったが、

人類の進歩への想いが偉業を成し遂げた。

全世界の人間が同時に固唾を飲んで一人の人間の一歩を見つめる。

そんな体験を実際にしてみたくも思えた。