十二人の死にたい子どもたち

「俺は自殺じゃなきゃ駄目なんだ。」

「車椅子でも靴を履いているって事は、社会から切れていない証なんだ。」

「空気読めないタイプって人気者にもなれるのにね。」

「思考だけが楽しみなんだ。」

「あなたの命が他の人間と同じだとは思わないで。」

「お前が死んでも親がずっと覚えているとは限らない。」

「あなたが死んでも親は誤算ぐらいにしか思わない。」

「自ら死にたいという事がどういう事か知りたくてたまらない。」

「楽になってもいいというのは、見守る側の言葉だ。」

「自ら死にたいというのは、生まれてきた事への抗議。」

「自分の命は自分で決めたい。」

「死にたい人間を集めて、生かして帰す。」

「中止を期待する主催者がいるなら、絶対に成功させたい参加者がいてもいいでしょ。」


死にたいけれど、殺されたくはない。

肝心なのは、自分の命は自分で決めるということ。

命の無価値を自らの命を賭して訴える。

極限まで死に近づく事で、生への活路を見出だす。

謎解き部分は面白いが一度はぐれると訳が分からなくなる。

もう少し余力を持てていたら、最後のメッセージ部分がより沁み入っただろう。

密室劇だけに芝居のぶつかり合いは中々良かった。