フォルトゥナの瞳

「昔から何かを選ぶのが苦手だった。」

「人生は選択の連続ですから。」

「人は朝起きてから夜眠るまで9000回何かを選択している。」

「人の運命に関わるな。それは神の領域だ。」

「幸せになる為に生き残ったんだよ。」

フェラーリに乗る人間とフェラーリを磨く人間との間には大きな差がある。」

フェラーリを磨く人間にもプライドがある。」

「お前が命を賭して誰かの命を救っても、誰にも気付かれないし、称賛もされない。」

「多くの人を見殺しにしても生きていて欲しかった。」

「何度生まれ変わっても同じ選択をする。」

「この力に感謝する事。葵に出会えた事。君を愛せた事。」


最初から何も出来なかった事に、人は後悔はしない。

人が後悔をするのは、何か出来たのに何も出来なかった事だ。

持て余す力を持つ事は、必ずしもその人間を幸せにはしない。

人の運命を知るというのは、背負い切れない重荷を背負う事でもある。

見て見ぬ振りは、簡単そうで難しくもある。

死の淵から生き残った経験というのは、その意味を重く突き付けるのだろう。

互いに同じ力を持ちながら、それぞれがどう行動するのかというのは中々面白い。