そらのレストラン

「ゆっくり育てると、細胞が凝縮する。」

「農業なんて一人でやってても楽しくないだろ。」

「料理は食材の一番美味しい瞬間を切り取る行為。」

「羊も女性も大人がいいんだ。」

「テーブルクロスという大地が無ければ、料理という花は咲かない。」

「今ある日々を大切に。」

「牛飼い失格だ。」

「お前にとって俺達は何の価値も無いのか!」

「美味しいって事が分からなくなった。」

「俺のチーズじゃない。自分のチーズを作るんだ。」

「死んで無くなるものばかりじゃない。」

「身体に良い食べ物を作る事で、病気になる人を減らしたい。」

「雑草と闘って生き抜いたトマトは美味いんだ。」

「大人の羊には匂いがある。それが羊の旨味なんだ。」

「残された者に出来る事は生きること。」

「どうせ生きることしか出来ないのなら、思いっ切り遠くまで寄り道して、

精一杯人生を謳歌しようじゃありませんか!」


生産者は生産物で全てを語る。

その潔さが美しい。

そして食べた人の「美味しい」の一言が全ての答えになる。

人生に絶望しかけた時、それを救ってくれるのは、

仲間の支えであり、また一つの食べ物でもあり得る。

料理や食材にそれだけの力があるのは、

そこにそれを作った人の想いが詰まっているからかも知れない。

人を繋ぎ、人を救う、食べ物の持つ力を感じられた。

空と海と大地が三位一体となった舞台も清々しく心地良かった。