日日是好日

「学生時代に人生を捧げられる何かを見つけたい。」

「重いものは軽々と、軽いものは重々しく。」

「お茶はまず形を作ってから、後から心を入れるの。」

「稽古は回数。」

「頭で考えず、手を信じなさい。」

「『道』この映画で感動出来ない人生なんてもったいない。」

「お湯の音。水の音。お湯はトロトロと。水はキラキラと。」

「一年で一番寒い時期に咲く花もあるものね。」

「人生で起こる事はいつも突然だ。心の準備なんて出来ない。

後は時間をかけて悲しみになれていくしかない。」

「雨の日には雨を聴き、雪の日には雪を見て、

夏には夏の暑さを、冬には身を切るような寒さを。毎日が好い日とはこういう事か。」

「同じ事を繰り返せる事が幸せなんじゃないか。」

「世の中には、すぐに分かるものと、すぐには分からないものがある。

すぐに分かるものは、一度通り過ぎればいい。

すぐには分からないものは、時間をかけてじっくりと知っていけばいい。」

「教える事で教わる事がいっぱいある。」


目的という点で見れば、茶道とは実に面倒臭いものだ。

細かい所作に何の意味があるのか。

ただ肝心な事は、意味を頭で考える事ではなく、形を体で覚える事。

頭とは別の部分に、確固たるものを身に付けているという事は、

頭が悩んだ時に救いにもなり得る。

ゴールも無く、いつまでも同じ事を繰り返す。

確かに気も遠くなるし、無意味にも思える。

ただそうした普遍的な筋が一本自分の中に通っていると、

それ以外の些細な変化にも敏感になれるのかも知れない。

広く長い視野で、人生を見つめ、日々を感じる。

その良さと大切さを教えられた気がした。