クリードチャンプを継ぐ男

「彼は“時”に負けた。“時”には誰も逆らえない。」

「歌は生きていることを実感出来る。」

「不良じゃなくても強い。」

「大事なのは、リングに何を残し、何を得るかだ。」

「YOUR LEGACY IS MORE THAN A NAME.

あなた自身の伝説を作って。」

「上に立つと飛べる気がした。

じっと見つめると、人生が見えてくる。」


「ロッキー」は名であり、「クリード」は姓である。

そこに大きな意味合いがある。

名前を引き継ぐという事は、ある特定の位置からのスタートを意味する。

それは優位にもなれば、重荷にもなり得る。

伝説を塗り替える事は、ゼロから伝説を築くよりも時に困難なのだろう。

エイドリアンとポーリーの墓の前で、新聞を広げるロッキー。

そうか当時の人々はもういないのか。

一人残されたロッキーの想いとは。

若かりしあの当時の映像が頭に浮かび、妙にジーンと来た。

長く生きるという事は、それだけ孤独を感じる時間も長くなるのだろう。