トランボハリウッドに最も嫌われた男

「よく分からない人間を悪と決め付けるな。」

「人の思想を罪と見なす、そんな権利は存在しない。」

「一つの自由が倒れれば、他の自由も弱くなる。」

「脚本家は書かなければ飢え死にする。」

「友人なんて贅沢なものはいない。いるのは味方と敵だけだ。」

「この小さくて無意味なゴールドの像は、多くの友人の血にまみれている。」

「英雄や悪者を探しても何の意味も無い。いたのは被害者だけだ。」


自由を標榜する国で、不当に自由を奪われた時代。

彼が偉大だったのは、逆境の中でもひたすら仕事を続けた事だ。

自分が生み出したものを、自分の名前で世に出せない事がどれだけ辛い事か。

それでも腐らず書き続け、道を切り開いていく。

生み出す作品に力があれば、人は認めざるを得ない。

本来の仕事とは無関係の理由で奪われた居場所であっても、

その居場所を本来の仕事の力によって取り戻す。

自身の不遇を歎くより、ど真ん中の仕事で結果を出す。

こんなにかっこいい事はない。