夢売るふたり

「自分の足で歩かないと、人生は卑怯なものになる。」

「自分で自分の人生に落とし前をつけれれば、誰に褒められなくても構わない 。」

「結婚も出来ない人間だと思われることに疲れた。」


詐欺。

人を騙して金を得るという行為は、

他人の感情を金に替えるだけではなく、

少なからず自分自身の感情をも擦り減らす。

その歪みに耐え切れなくなった時に、人は悲鳴を上げるのだろう。

きっと、人生というものは最終的にプラスマイナスゼロになるようになっている。

他人に夢を売って金を得るのも、その代償は決して安くはないということか。