「人間を最も突き動かす感情は、怒りだ。」
「子供は親を恨みたくても、恨み切れないのよ。」
「
国益」とは何か?
そんなものは、100人いれば、100通りの答えがあるだろう。
そんな得体の知れないものに「善良な国民」はどれだけ都合良く利用されてきたことか。
子が親を恨み切れないように、国民は国を嫌いになり切れない。
そんな国民の良心に付け込んで、
都合の良い理屈のために払った犠牲を、
国は何か返してくれるのだろうか。
「国」のために翻弄されるのは、いつも個々の国民なのだ。
終始、緊張感のある展開で見応えがあった。
こうした駆け引きにおいては、人間の感情すら、利用され尽くすのだろう。