ぼくらの7日間戦争

「誰も僕には興味が無い。」

「青春時代は、人生の解放区よ。」

「逃げましょう。大人に見つからない所へ。」

「立派な大人とは、目上の者にきっちり従う人間だ。」

「親と離れ離れになりたい子供はいない。」

「今の関係を壊す位なら、自分の気持ちに嘘を付いていた方がいい。」

「真っ白い奴と一緒に居ると、自分が黒く見える。」

「子供の醜態は、親の責任だ。」

「譲れないものの為に我を通せるのが若者の特権だ。」

「目に見えていたものは、全部嘘だった。」

「大事なのは、結果じゃなくチャレンジする事よ。」

「人生、何とかなるものよ。」


カラッとした時代からジメッとした時代へ。

何事も悟った顔をして、本心を隠して、見た目の世界を整える若者。

確かに時代は変わったかも知れない。

ただ若者の本質的な部分は変わらない。

自分自身を隠さなければ生きていけない時代とは、何とも生き辛い時代だ。

本当の自分と真正面から向き合い、正直に生きる事で苦しみから解放され得る。

単なる大人に対する子供の反抗の物語であったら、恐らく冷めていただろう。

変わるものと変わらないものの双方を描き、

今の時代を反映した葛藤を捉らえていたのが意表を突かれて良かった。