真実

「あの役を手に入れる為なら、悪魔に魂を売ってもいいと思った。」

「映画は暴力を描こうと日常だろうと詩が必要なの。」

「私は女優だから本当の事は言わない。真実を語っても面白くないから。」

「『真実』に私は出て来なかった。存在を否定された気分だ。」

「良い母親でなくても、下手な役者よりはマシ。

娘は許してくれなくても、ファンは許してくれる。」

「私は生き残った。それが全てよ。」

「役者はモノマネじゃない。大切なのは役者の個性よ。存在感。」

「チャリティーや政治に口を出すのは、女優という戦いに負けたの。

スクリーンの上の戦いから現実に逃げたの。」

「映画の為に堂々と負けたら。」

「サラに奪われて嫉妬したの。役じゃなくてあなたを。」


良き女優である事と良き母親である事。

それは両立し得ない事かも知れない。

ただ良い女優が良い母親である事を望まない訳ではない。

良い母親ではなかった事を女優である事を理由に強がって見せるのはやや痛々しい。

それでも演じる事を通して愛情を伝えるというのは、女優として格好良くもある。

女優として生きる事の真実を見た気がした。