蜜蜂と遠雷

「完璧以外に何を求める?」

「彼は天から我々へのギフトだ。」

「試されているのは彼じゃない。我々が試されているのだ。」

「一日休めば本人が分かる。二日休めば批評家が分かる。三日休めば客が分かる。」

「音楽は生活の中にある。音楽を生業にしている奴らには絶対に辿り着けない境地がある。」

「世界に誰も居なくてもピアノを弾き続ける。音楽ってそういうものでしょ。」

「世界が鳴ってる。」

「音楽という一過性のものを通して、我々は永遠に触れている。」

「覚悟の無いままコンサートピアニストになるのは悲劇よ。」

「客席だけじゃない。世界から祝福されている。」

「世界はいつでも音楽に溢れている。あなたが世界を鳴らすのよ。」


音楽とは、世界の音を鳴らす事。

音楽とは、音で世界を作り出す事。

音楽には、時間や空間を圧倒的に支配する力がある事を感じさせられる。

音楽や演奏の魅力は伝わって来るものの、

映画としての人物描写については薄い印象が残った。