シェイプ・オブ・ウォーター

「時は、過去から流れる川に過ぎない。」

「人生は、失敗の積み重ねに過ぎない。」

「いつ手を洗うか。用を足す前か後かでその男が分かる。

前後2回洗うのは、軟弱な男だ。」

「彼は私の欠けている部分を知らない。

ありのままの私を見てくれる。本当の私を。」

「彼を救えないなら、私達も人間じゃない。」

「我々が学ぶ必要はない。アメリカが学べないようにするんだ。」

「まともな人間は失敗しない。それが本当のまともだ。

それ以外のまともは重要じゃない。」

「あなたには決してわからない。私があなたをどれだけ愛しているか。」


全てを知る事が本当を知る事とは限らない。

一つ突出した欠点があると、その欠点がその人間を支配してしまう。

もしその欠点を知らず、その欠点を通してではなく、

自分自身を見てくれたとしたら、それは大きな喜びだろう。

そこに言葉が介在しないからこそ、深く通じ合えるものがある。

決して分からないと思いながら、誰よりも分かり合えていたのかも知れない。

あの様に水中で抱き合うシーンは、他では中々見られない。

非常に美しい映画だった。