ホテル・ムンバイ

「忘れるな。当ホテルにおいてお客様は神様だ。」

「電話を切るな。奴らの叫び声が聞きたい。」

「今動かなければ、全員死ぬ。」

「帰っても恥じゃない。」

「パグリーは、高潔さと勇気の象徴だ。」

「祈らなくていい。全ての元凶だ。」

「金で命乞いは出来ない。」


テロリストの視点に立てば、当然言い分も見えて来る。

ただそれに拠って、凶行を許容する事は出来ない。

自身の事情や命よりも、客の事を優先して考え行動する。

テルマンとしての勇敢な職業倫理には感服する。

それは誇りでもあり、自信でもあったのだろう。