「忘れるな。当ホテルにおいてお客様は神様だ。」
「電話を切るな。奴らの叫び声が聞きたい。」
「今動かなければ、全員死ぬ。」
「帰っても恥じゃない。」
「パグリーは、高潔さと勇気の象徴だ。」
「祈らなくていい。全ての元凶だ。」
「金で命乞いは出来ない。」
テロリストの視点に立てば、当然言い分も見えて来る。
ただそれに拠って、凶行を許容する事は出来ない。
自身の事情や命よりも、客の事を優先して考え行動する。
ホテルマンとしての勇敢な職業倫理には感服する。
それは誇りでもあり、自信でもあったのだろう。