娼年

「引っ張れる金は、焦らした分だけでかくなる。」

「二人ですれば楽しい事を、あなたは一人でしている。」

「人間は、探しているいるものしか見つけない。」

「これだけの人間がいる。欲望の種類は無限よ。」

「欲望の秘密は、傷ついている部分や弱い部分に隠れている。」

「歳を取ると、こういう芸当も出来るの。」

「人に自慢出来ない仕事でも、感動する事はある。」


欲望は無限。

人の数だけ欲望の形はある。

それは、広大であり、深遠なものだ。

何事も冷めている内は極められない。

目を輝かせて、もっと知りたいと思えて初めてプロと呼べる。

そういうものと出会えたという事は、大きな喜びだ。

一方、プロの仕事は卓越していればいる程、

住む世界の違いに寂しさを感じるものかも知れない。

欲望を通して見える人間の喜びや悲しみ。

それを見せるべきものは見せて、描いてくれたのは良かった。