インビクタス負けざる者たち

スポーツを題材にしたものの明暗を分けるものは何か?

どんなにドラマチックでもゲームをそのままなぞるのでは

フィクションは、ノンフィクションに勝てない。

決めては、そのスポーツを通じて、人々が何を感じ、どう変わるか?

その意味で、この作品は最高だ。

一つのスポーツを通して変化していく人々の様子が

言葉よりも、人々の表情や行動を通して見事に描かれていく。

決して説教臭くなく、実に清々しく。

そして「変わる事の大切さ」に加えて「溶け合う事の喜び」も伝えられるのが

この作品ならではの魅力。

本当に見応えのある作品でした。


イーストウッド作品に期待する名セリフもたくさんありました。


「赦すことは、恐れを取り除く最大の武器だ」

「変わるべき時に、私自身が変わらなければ、人々に変化を求める事は出来ない」

「私は、我が運命の支配者。我が魂の指揮官」