リチャード・ジュエル

「権力は、人をモンスターにする。」

「ミスをするより、気が変な方がいい。」

「英雄じゃない。職務を果たした普通の人間だ。」

「世の中が完全にイカれた。」

「権威が君を血祭りにしようとしている。」

「私の国では、国が有罪と言ったら無罪の証拠。」

「助けないと、無実の罪で裁かれる。」

「彼を弁護する事は、戦車を相手に戦う様なもの。」

「あなたは、一人の人間として接してくれた。」

「あなたをどうやって守ったらいいのか分からない。」

「糾弾者は、合衆国政府とメディアだ。」


事実が最強の楯になるとは限らない。

反対に存在しない事実が身勝手に捏造される。

理不尽な現実が腹立たしくも恐ろしい。

本来信頼されるべき権威が信頼出来なくなれば、社会の秩序は崩壊する。

たった一人でも徹底してリチャードを信用したワトソンには感服する。

時の流れに埋もれていく事実に再び光を当て問題を提起する。

これこそ映画の力と言える。

単純に面白いだけでなく、考えさせられるという点でも、

イーストウッド作品はやはり見逃せ無い。