生きる

「生きる」って何だ?

「何で生きているんだ?」って問いかけに

「今死んでいないから、今生きている」って答える。

生きてさえいれば、何とかなる

確かにその通りかもしれない。

死んでしまったら、おしまい。

それもその通り。

ただ生きていること、それが幸せ。


でも、ただ生きているのって

時に、言いようのない虚しさに襲われる。

「何のために生きてるんだ?」

そんなことを考えるから、人は悩み苦しむ。

だったら、そんな答えの出ないものを考えるのをやめればいい。

でも、それを考えないで生きていくのは、はたして幸せか?

苦しむことは、不幸か?

苦しまないことは、幸せか?

もし苦しまないことが幸せならば、

この堪らない虚しさはどうすればいいんだ?


いつからだろうか?

生き続けていくために、「生きる」ということから、

目をそらし始めたのは?



日々いろんなものが自分の内部にたまっていく。

良いことも、悪いことも…

これをどうにか形にしたい。

でもどうやっていいのか分からない。

やりたいのにできないから、人は悩む。

悩むのが嫌なら、「やりたい」という欲望の根源からなくしてしまえば

「悩み」すら初めから存在しなかったことになる。

「悩み」が無くなった後に残るものは何か?

それが「虚」だ。


結局…

楽に生きるのは、楽じゃない