ジュラシック・ワールド/新たなる支配者

「人はお互いに支え合って生きるものよ。」

「あの娘を守るのが俺達の義務だ。」

「科学とは真実の追究だ。」

「人類文明の発展が破滅への暴走だ。」

「怖くなった時は、最後までやり抜く。」

「後悔する事は過去に縛られる事。

大事なのは今何をするか。」

「恐竜は人を映す鏡。」

「互いを認め合って生きる。共存しかない。」

 

意図的に食糧危機を引き起こす事で、

食糧利権を牛耳る。

人間の欲望は非道い事を思い付く。

精神的には純粋な恐竜よりも

邪悪な人間の方が恐ろしい。

恐竜が当然に存在する世界では、

恐竜を未知なる脅威として描く事が難しい。

既に生み出し浸透してしまった生物とは、

理解と共存以外に選択の余地は無い。

巨大恐竜の戦いは、

無ければ物足りずに不満が募るが、

最早物語の主軸というよりは、

お約束の修飾的な意味合いが強い。

作品を重ねる毎に色褪せてしまうのは、

悲しき必然なのだろう。

ならばモンスターアクションに

振り切ってくれた方が満足度は高くなる。