想いのこし

「オレ母ちゃんの分まで、頑張って生きるから。」


「想い」を残してこの世を去る。

果たせない想いが残るのは、死んでいった者だけではない。

この世に残された者にも、想いは残る。

その残された想いが果たされた時に見える顔が、実にいい表情をしていた。

想いが通い合った時に互いの姿が見えるというのも、象徴的な演出だった。

金が無いからと別れを告げられ奮起するガジロウ。

金だけのつながりというのは、やはり虚しいものだ。

金よりも大切な「想い」があるという事だろう。