KCIA 南山の部長たち

「世間がそう思っても、お前だけはそう思うな。」

「少なくともお前にだけは殺されたくない。」

「問題児を圧力で押さえれば、余計にグレる。」

「この地ではリンカーンは神だ。だが撃たれて死んだ。」

「人間に人格がある様に、国にも格がある。

ここは青瓦台だ。格が重要な場所だ。」

「閣下こそが国家だ。国家を守る事が私の役目だ。」

「この世に終わりは無い。姓が変わるだけ。」

「閣下はナンバー2を許さない。太陽は一つだけだから。」

「君の側には私がいる。好きな様にしろ。」

「友を殺す様な男だ。側には置けない。」

「国が路を誤れば、我々も終わりだ。」

 

革命家は、理想の実現の為に革命を起こし、

権力を手にする。

権力を手にした革命家は、

権力に拠って理想を忘れ、腐敗する。

疑心暗鬼に憑かれた権力者は、極めて恐ろしい。

優秀な部下である程、

裏切りを恐れ、忌み嫌う様になる。

如何に尽くしても距離は縮まらず、

諫める言葉は届かない。

誰よりも近く理解が深いが故に起こした

覚悟の行動だったのだろう。

世の暗殺が敵対勢力ではなく、

身内から為される事実も頷ける。

過去の歴史は、次世代の権力者によって作られる。

従って、権力者にとって都合の良いものになりがちだ。

世に流通する史実を疑う姿勢は重要だろう。

史実に迫る面白さと緊迫感を味わう事が出来た。