ザ・サークル

「毎日出社して、生活するためのお金をもらう。」

「社会のニーズ?個人のニーズ?」

「知る事は、いい事だ。全てを知る事は、もっといい事だ。」

「みんな、のこぎりと木で物を作れる人に憧れる。」

「重要なのは、アカウンタビリティーとオープン性だ。」

「個人のデータは分析され、サークルの収益になる。」

「秘密と隠し事が人を困らせる。」

「人間が体験出来る事へのアクセスは、基本的な人権だ。」

「大切なのは、オープン性と途切れないつながりだ。」


利便性を求める者は、その提供者に対して隷属的になる。

インフラを有する者の支配力は相当なものだ。

SNSの危険性は、その事に対して、あまりに無自覚である事にある。

つながる事。共有する事。そして、自分をさらけ出す事。

それらを無条件に良い事だと信じ込んでしまう。

過剰なSNS、過剰な情報公開が行き着く未来は何か。

プライバシーを守る者が犯罪者であり、暴く者は正義の味方である。

つながる者が善であり、つながらない者は悪である。

一見、正しそうなだけに、その危険性に対して盲目になる。

知らぬ間に価値観を支配される前に、立ち止まって考える事も必要だろう。

SNSの楽しさや快適さの背後にある

薄気味悪さや恐ろしさを垣間見る作品だった。