パトリオット・デイ

「どう対処しても責められる。」

「必ず犯人を捕まえる。他の人達に同じ事をさせない為にも。」

「不安を感じている市民に答えを与えないと。」

「悪魔と戦うたった一つの武器は、愛だ。悪魔は愛を奪えない。」

「大切なのは、彼らを被害者ではなく、平和の大使として捉らえる事だ。」


テロをテロと断定する事の難しさ。

テロと断定する事で起こる影響を考慮し、躊躇うシーンがやけに生々しい。

一方で、卑劣なテロに対する激しい怒りという

人間として当然の感情を警察官が持っていたからこそ、事件を解決へと導けたのだろう。

ただ、テロ事件は、犯人を殺すなり、捕まえるなりすれば終わるというものでもない。

憎悪に対して、憎悪で応じれば、再び憎悪が返って来る。

傷つけられた人間が再び立ち上がり、

暴力では壊せないものがあるという事を証明する事が、

テロに屈しない第一歩なのだろう。

悲劇を乗り越え、更に強くなった人々の姿を見た。