僕だけがいない街

「言葉って、口に出していると、本当になる気がする。」

「私だけがいなくなった街の事を考えると、気持ちが軽くなる。」

「彼女は自分を殺すような息子は育てない。」

「この手で出来る事があると信じたい。」

「勇気を出した行動の結末が、悲劇であっていいはずがない。」


自分がいなくなった街の事を考えると気持ちが軽くなる。

消えるべき対象は、自分の周囲ではなく、自分自身だと捉らえる。

それだけ虐待を受けている子供というのは、自分を責めてしまうものなのだろう。

未来を変える為に過去に戻ってやり直す。

子供を狙った事件の犯人が学校の先生である。

取り立てて、目新しさはない。

犯行の動機は、得てして身勝手な理屈なものだ。

いろいろと話が広がり過ぎて、ちゃんとまとまるのかと心配もしたが、

最後は力技でよくまとめ上げたものだ。