太陽の家

「俺の建てた家にあんたら住む資格はねえ。」

「母ちゃんを守れるのはお前だけだ。」

「家族って難しいな。」

「あんたにとっての家族は、都合良く可愛がれるペットみたいなもんだろ。」


家族は熱さだけでどうにかなるものではない。

自分の理想に酔っている内は、裏で辛い思いをする人間もいる。

ちゃんと面と向かって思いを通わせる所から家族は始まるのだろう。

熱さだけでは乗り越えられない壁にぶつかるのが良かった。

強引で力技な部分も含めて、長渕剛という人間の味の滲みた作品だった。